喪主のおはなし。

2017年5月、初めて喪主を経験したお話です。

斎場に到着後、スタッフとの打ち合わせ

2. 葬儀全体の監督

 
今回、葬儀にあたり監督をしたのはもちろん私(長男)ですが、葬儀社にお願いしたこともあり、葬儀に関する進行は、ほぼスタッフの方に全てお任せでした。
 
いくつかの決定事項といえば、葬儀の種類の選択です。家族の皆と相談の結果、最終の決定権は私にあります。
最後に葬儀社のスタッフが、私に確認の承諾をもらうのです。
 
 
 
葬儀の種類・・・
  1. 一般葬(葬儀式、告別式)・・・家族・親族・親しい知人を招き、宗教的な意味合いが濃く、読経をしたり魂を浄化させるために行う儀式(葬儀式)です告別式は、社会的に執り行うための、表向きな式典です。
    最近では、それぞれ別々に行うことはせず、両方とも一連の流れの中で進む傾向にあります。家族その他、様々な方が出席されますので、一言でいうと一般公開された葬儀(告別式)になります。


  2. 家族葬・密葬・・・・・・・・・一般葬と決定的に違うのは、葬式に来ていただく方は親族のみの場合が多く、故人や喪主、家族とも密接に関係している方達ばかりです。
    故人の会社関係やおつきあいがある方(喪主とは関係性がない方々)は来られないので、気を使うこともそれほど無く、最期の時間を家族や親戚らと大事に過ごせます。

    ※今回の葬儀は、生前、父親からはっきりとは聞いていませんでしたが、小さな葬儀でいいという旨を聞いていたこともあり厳かに家族葬で執り行いました。

    そこまでに至った経緯は、当日、葬儀社のスタッフ方達からこれからの段取りを相談している時に、どういった葬儀のパターンでするのか、規模はどのくらいでさせていただくのか、会社関係や近所の方達を呼ぶのかなど、そういった話を聞いているうちに父親から聞いたことを私が思い出しました。

    出席した親族からは、ご出席される皆様やご近所の方に対して、受付やその他仕事に従事することもないためバタバタすることもなく、ゆったりとしたお通夜や葬儀になったので家族葬も良いねとおっしゃっていただきました。

    また、お通夜では親族の皆様しかいませんので、式典が終わってから一気に出席者が減ることもなく、なかなか集まらない親戚一同が返し、会話も楽しくその夜はゆっくりと過ごすことができました。


  3. 一日葬・直葬・・・・・・・・・家族葬や密葬より、もっと小さな葬儀になります。通夜をなくしたスタイルになり、一日で済ませることによって、出席者にも負担が少なく時間も取られないため、都会を中心に多くなっています。


  4. その他・・・・・・・・・・・・最近、ニュースでも報道された「平尾昌晃さん」の音楽葬や、著名人や芸能人など故人を偲ぶ「お別れ会・偲ぶ会」など、故人にちなんだお別れをする葬儀があります。また信仰に基づいて執り行う「宗教葬」や、無宗教ではどの形態にも当てはまらない「葬儀」をされる方もいらっしゃいます。
 故人を想って

 

葬儀の形態にいろいろなパターンがあります。
 
故人の最期を見送る最後の事ですから、喪主様の考えや、周りの意見に耳を傾け、どのような葬儀形態にするのか、日頃から大まかでもいいので当人とお話しておくことをお考えるのもいいでしょう。
 
一つ困ったのは、父親の写真を探すのに苦労しました。
 
正面からの写真って、案外見つからないものです。
でも、正面からの写真を撮るのって恥ずかしいですよね?
 
私もカメラが苦手で写真を撮られることが恥ずかしいですが、もしものことに対応できるように、毎年とは言いませんから、たまには正面からの写真も撮っておくことをお勧めします。